世界一わかりやすいアンティークコインのスラブケースの読み方

こんにちは、ジャックです。

 

今回は、アンティークコインのスラブの読み方を世界一わかりやすく解説します。

 

ちなみにスラブとは、アンティークコインが入っているケースのことです。

 

そして、スラブにはコインの情報が書かれています。

 

 

実は、アンティークコインを買う上で、
このスラブを正しく読めないとかなり危険です。

 

なぜなら、実は同じようなコインでも、

  • 発行年
  • 状態
  • バージョン
  • 初版かどうか

 

によって、価値が全然違うからです。

 

100万円違うこともざらにあります。

 

コインを勘違いして高値掴みしたり、
間違えてコインを買ったりしないためも、
スラブの読み方が必ず覚えておきましょう。

 

 

スラブケースの見方

 

今回は、このコインを使って説明していきます。

 

スラブケースをみるときは、
基本的にこの赤枠で囲った部分を見ます。

 

 

ここには
このコインに関する情報が
色々書かれています。

 

 

基本的にはコイン自体を見なくても
この情報だけでコインが特定できます。

 

 

書いてある情報は以下の通りです。

 

スラブに書いてある情報

 

  1. 発行年
  2. 発行国
  3. 額面
  4. コイン名
  5. グレード
  6. 固有番号
  7. 鑑定会社

 

 

一つずつ説明していきますね。

 

 

発行年

コインは毎年発行されることも多いので、
その発行された年は重要です。

 

 

このコインは2001年に発行されたことがわかります。

 

 

そして、発行年が違うと価値も全然違ってきます。

 

これは、ワインと同じですね。

当たり年と外れ年では、価値が1.5倍以上違うこともありますよね。

 

 

コインも、それと同じです。

 

年が違うと価値も全く変わってきますので、
基本的に違う年は違うコイン、と考えてください。

 

 

 

発行国

アンティークコインは世界各国で発行されているので、
発行国も書いてあります。

 

G.BRITAIN はイギリスなので、
このコインはイギリスが発行したものであることがわかります。

 

 

この情報は検索の際に使えることがあります。

 

たとえば、
「Great Britan + (コイン名)」
で調べたりすると、検索にヒットしやすくなったりします。

 

額面

この金貨や銀貨の額面です。

 

 

まず、額面とは、
何円(ドル)として使用できるのか
を表す数字です。

 

 

例えば、日本の100円硬貨なら100yenが額面となります。

 

このコインなら、

10PND (ポンド)

が額面になります。

 

(額面の前にそのコインの素材を記す場合があります。
G…Gold(金) S…Silver(銀)。
この場合であれば、Gがついているので、素材が金であることがわかります。)

 

 

さらに、注意したいのは、
額面の数字はそのコインの価値 (売買の値段)
ではないということです。

 

 

つまり、このコインは10ポンドの価値があるわけではない、ということ。

 

 

 

これは、現代の日本円も実は一緒です。

 

例えば、ギザ10という珍しい十円玉がありますよね。

 

縁はギザギザしてる10円玉。

 

この額面は10円ですが、
レアなのでコインの価値 (売買の値段)は百円以上になることがあります。

 

 

額面の数字は、基本的には価値とは関係ないことを覚えておきましょう。

 

 

 

さらに注意したいのは、
同じ名前のコインでも額面が複数あることがあります。

 

 

このコインの額面は“G10PND”なので

「10ポンドの金貨」

ですが、

 

同じデザインで50ポンドや100ポンドもあります。

(当然売買の値段も高くなります。)

 

 

なので、この額面が違ったら
違うコインだと思ってください。

 

 

コイン名

コイン名は、このコインの名前です。

 

コインのデザインの名前、と言っても良いでしょう。

 

このコインのデザインの名前は

“BRITANNIA & THE LION”

であることがわかります。

 

 

コインをみると、

女性(ブリタニア)とライオンがいるのがわかりますね。

 

 

なので、この部分は

デザインの名前、と言えるわけです。

 

 

ただ、同じデザインの名前でも、
金貨と銀貨があったり、
額面が違ったり、
発行年が違ったりします。

 

 

しかし、コインに書かれているデザインは同じなのです。

 

 

グレード

グレードとは、コインの鑑定結果です。

 

コインの保存状態、と言っても良いでしょう。

 

 

コインは劣悪な環境に置かれると
削れたり、シミがついたりします。

 

 

すると、保存状態が悪くなるわけです。

 

 

それを鑑定会社が評価した点数が、グレードです。

 

 

 

しかし、スラブケースに入ったコインは
基本的に劣化しません。

 

書いてあるグレードがそのままコインのグレードと思ってもらえば大丈夫です。

 

 

この場合だと、”65”です。

 

 

 

前についている数字は鑑定会社によって違ったりするので、
基本的には無視でOKです。

 

 

グレードは1-70まであり、
今回のような比較的最近のコインだと
60台または70(最高鑑定)であることがほとんどです。

 

 

このグレードがちょっとでも違うと
相場が全然変わってきますので、
比べる際は必ず1単位で全く同じグレードのものを見ましょう。

 

 


固有番号

 

固有番号とは、個々のコインに付けられる識別番号です。

 

固有番号が同じコインはこの世に二つ以上ありません。

 

ここは基本的に見なくて大丈夫ですが、
偽物の可能性があるときのみ、調べるようにします。

 

2大鑑定会社であるNGCとPCGSはそれぞれ、
ホームページで固有番号を入力すると、
情報を検索することができます。

 

 

たとえば、PCGSならこのページ。

https://www.pcgs.com/cert

 

 

 

コインの鑑定時の画像もみれますので、
たとえば傷の状態を比較することにより、
真贋がわかります。

 

同じ場所に傷があったらホンモノ、
もし違う場所に傷があったらニセモノということになります。

 

 

 

 

 

鑑定会社

鑑定した会社です。

 

鑑定会社はいくつもありますが、
世界的に有名なのは以下の二つです。

 

・NGC

・PCGS

 

基本的には、この二つ以外の鑑定会社のもの以外は買わない方が良いでしょう。

 

 

また、会社によって鑑定の基準が違うことがあります。

 

コインを比較するときは、
かならず同じ会社のもの同士で比べましょう。

 

NGCならNGC、
PCGSならPCGSです。

 

 

たとえば、同じMS65のグレードでも、
NGCとPCGSで価値が違う場合があります。

 

 

僕の個人的な印象としては、
PCGSの方がNGCよりも少し鑑定が厳しい(グレードがつきにくい)ように思います。

 

 

 

 

 

と、以上はスラブの読み方でした。

 

 

アンティークコインは、ただしく知識をつければ、
投資としてもコレクションとしても、
本当に面白いです。

 

 

好きなコインを買って、
5年間家に置いといて、
気づいたら価値が100万円あがっていた、
なんてこともざらにあります。

 

 

今は世界情勢が不安定ということもあり、
現物資産への投資がかなり人気になっています。

 

 

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それでは!

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